三和化学 早期退職者募集に174人 当初募集人員上回る
公開日時 2017/12/26 03:51
スズケンは12月25日、連結子会社の三和化学研究所で実施した早期退職者募集に174人の応募があったと発表した。退職日は2018年1月31日。正社員、契約社員、嘱託社員を対象に150人程度を募っていたが、それを上回った。対象の1割強に当たる。174人の所属部門別などの内訳は開示していない。
早期退職者募集は、主力品の糖尿病薬セイブル錠に6月に後発医薬品(GE)が参入したことなどから、今後の事業環境の厳しさを見据えて実施したもの。コスト構造改革を進め、新薬の研究開発投資に振り向けていく考え。
12月11日~22日まで募集した。退職者に対しては所定の退職金に特別一時金を加算し、希望者には再就職支援を行う。特別一時金の支給などに伴い13億5500万円を計上する。また、人員減に伴う販管費の削減影響として2億3900万円を見込む。スズケンによると、三和化学の早期退職募集は2回目で、1996年に100名実施したことがある。
なお、親会社のスズケンは、8月に子会社3社(サンキ、アスティス、翔薬)含む正社員350人程度の希望退職者の募集し、11月24日に希望退職者の募集結果は423人だったと発表している。