MSD ジーンプラバ点滴静注を発売 クロストリジウム・ディフィシル感染症の再発抑制に
公開日時 2017/12/11 03:51
MSDは12月8日、重篤な症状を起こすことがあるクロストリジウム・ディフィシル感染症の再発抑制を適応とするジーンプラバ点滴静注625mg(一般名:ベズロトクスマブ(遺伝子組換え))を発売したと発表した。
クロストリジウム・ディフィシル感染症は、下痢、発熱、腹痛のほか、偽膜性大腸炎、巨大結腸症を引き起こすこともあり、場合によっては致死的な重症に至ることもある。約25%が再発し、うち45~65%が再発を繰り返すとされ、再発抑制の治療が必要とされていた。
同剤は、クロストリジウム・ディフィシルから産生されるトキシンBに結合し、トキシンBを中和するヒトモノクローナル抗体です。トキシンBは細胞傷害作用を持ち、それを中和することで、腸管壁の傷害を抑え、抗菌薬治療期間中に単回投与して再発を抑制する。薬価は625mg 25mL 1瓶33万500円。