NEC 医薬品倉庫内の人員配置の最適化をAIで 東邦HDとの実験で成果確認 17年度中に卸業界に提供開始
公開日時 2017/09/01 03:50
日本電気(NEC)は8月29日、東邦ホールディングス(HD)と行ったAIを活用し、倉庫運営における人員配置の最適化を行う実証実験で、システムの有効性を確認し、同サービスを2017年度中にも卸業界を中心に提供を開始すると発表した。
実証実験は7月に実施した。東邦HDの医薬品管理におけるノウハウとNECのAI技術群「NEC the WISE」を組み合わせ、倉庫内の状況をAIが分析し、管理責任者に代わって最適な人員配置を設計することができた。必要な作業員数を算出し、リアルタイムで必要要員数の配置を指示するほか、蓄積したデータを分析することで、中長期的な要員計画の支援もできる。実験では庫内作業のピーク時間帯において最大20%生産性が向上したという。
NECはこれまで物流領域のシステムパートナーとして東邦HDと連携し、倉庫管理における生産性の向上に向けて、両社で改善を進めてきており、今回の取り組みは、その一環として実施したものという。