アスペン 協和キリンから4製品9品目を承継 抗がん剤アドリアシンなど
公開日時 2017/07/07 03:50
アスペンジャパンはこのほど、協和発酵キリンが製造販売する4製品9品目について、9月1日付けでアスペンに製造販売承認の承継および販売移管を行うと発表した。対象となる4製品のうち、▽抗がん剤アドリアシン▽合成ペニシリン製剤パセトシン▽抗生物質製剤アセチルスピラマイシン――の3製品は製造販売承認の承継を行い、抗がん剤ダカルバジンは同日に販売移管し、追って製造販売承認の承継を行う。今回の承継に伴う経済条件は開示していない。
アスペンは9月1日から、これら製品の製造販売元及び販売元として、情報提供・収集の業務を行う。また、「協和発酵キリンが長年にわたって培ってきた製品への信頼を引き継ぎ、安定供給、品質と安全性の確保に努めていく」としている。
■協和キリン「新薬の研究開発に注力」
協和キリン広報部は本誌取材に、今回の4製品の承継にあたり、「長期収載品の承継を検討していた中で、アスペン社と話しがまとまった」とし、「当社としては、がん領域などの新薬の研究開発や販売に注力していく」とコメントした。
【9月1日付で製造販売承認を承継する品目 (16年売上(仕切り価ベース))】
抗がん剤アドリアシン注用10、同50 (4億8100万円)
合成ペニシリン製剤パセトシンカプセル125、同250、同細粒10%、同錠250 (3億9600万円)
抗生物質製剤アセチルスピラマイシン錠100、同200 (2300万円)
【9月1日付で販売移管され、追って製造販売承認を承継する品目】
抗がん剤ダカルバジン注用100 (2億6800万円)