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キッセイ 18年度のユリーフパテントクリフ 泌尿器、腎・透析、UMNの新製品で克服へ

公開日時 2017/05/10 03:51

キッセイ薬品は5月9日、2017年度~21年度の5カ年の新中期経営計画を発表した。最主力品の排尿障害改善薬ユリーフが18年度に特許切れすることに伴う減収影響の最小化に向け、現在の新薬群の最大化に加え、重点領域の▽泌尿器▽腎・透析▽アンメットメディカルニーズ(UMN)――などにある7つの後期開発品(申請中含む)の承認取得・上市に取り組む。

最終21年度の数値目標は、連結売上730億円以上、営業利益65億円以上、研究開発費130億円――と設定した。21年度の売上目標は17年度計画(732億)と同水準。既存新薬群とこれから承認・上市を目指す新製品群で、年間売上160億円強のユリーフの特許切れ影響を吸収するとの思いを込めた。同社によると、ユリーフの物質特許満了は18年12月となる。業績は19~20年度に底を打つ模様。

21年度の営業利益目標は17年度計画(90億円)から20億円超の減となる。これは自社創製品のユリーフが特許切れする一方で、新製品群の多くが導入品のため、利益率が異なることが理由のひとつとなる。

同社は新中計の5年間について、「ユリーフのパテントクリフを克服し、将来の安定成長を図るための5カ年」(同社広報部)と位置付けており、後期開発品の承認取得・上市とともに、創薬研究の強化や新たな導入品の獲得にも取り組む。

■ユリーフOD錠、ピートル、エポエチンアルファBS、グルべスに営業資源配分

既存の新薬群やバイオシミラーの最大化に向け、営業資源を戦略的に配分する。特にユリーフOD錠、高リン血症治療薬ピートル、バイオシミラーの腎性貧血治療薬エポエチンアルファBS、糖尿病治療用配合薬グルべスに注力する。

21年度までの上市予定品目は、泌尿器領域には過活動膀胱治療薬KRP-114V(導入品/杏林製薬共同開発、現在の開発ステージ:申請準備中)がある。18年度までの発売開始を目指しており、「ユリーフで培ったブランド力を、KRP-114Vにつなげる」(同社広報部)としている。

腎・透析領域では、透析患者のそう痒症治療薬MR13A9(導入品/丸石製薬共同開発、P2)と、腎性貧血治療薬でダルべポエチンアルファのバイオシミラーのJR-131(導入品/JCRファーマ共同開発、P3)――の上市を目指す。いずれも19年度までの申請を計画。承認取得後は、ピートルやエポエチンアルファBSで培ったプレゼンスを活かし、「円滑に市場導入させる」という。

UMN領域では、脊髄小脳変性症治療薬KPS-0373(塩野義製薬から導入、P3)、潰瘍性大腸炎治療薬AJG511(導入品/EAファーマ共同開発、申請中)、潰瘍性大腸炎AJM300(導入品/EAファーマ共同開発、P3)――の3品目の上市を目指す。このほか、自社開発品で申請中のグルべスOD錠の上市も計画している。

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