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バイエル問題で循環器病研究振興財団が声明 RELAXEDなど3臨床研究に企業の関与「一切なし」

公開日時 2017/05/10 03:51

バイエル薬品の臨床研究をめぐるMRなどのカルテ閲覧問題で、公益財団法人循環器病研究振興財団(北村惣一郎理事長)は5月9日までにRELAXEDなど、同財団がかかわった抗凝固薬・イグザレルトの臨床研究に、バイエル薬品が一切関与していないとする声明を公表した。RELAXED研究は今年3月の日本脳卒中学会(STROKE2017)で結果が発表されたもの。声明では、バイエル薬品から資金提供されたとしながらも、同社が本研究の実施など研究運営に一切関与していないことを強調している。

同財団は4月26日付で、北村理事長名の声明文をホームページで公開した。バイエル薬品のカルテ閲覧問題に対応したもの。財団が主導した臨床研究・RELAXED、AFIRE、GENERALの3研究について、同社が実施した患者アンケートに関する一連の報道とは全く関係がなく、報道にあった、宮崎県内のクリニックは当該研究に参加していないと報告した。

その上で前述の3研究については、「弊財団とバイエル薬品株式会社との医師主導研究に関する契約に基づき、当該会社から提供された資金により実施しておりますが、弊財団の自主研究であり当該会社は、本研究実施、患者登録、データ入力、データ管理、解析、学会発表、論文化など研究運営に一切関与しておりませんことを改めて申し上げます」としている。


◎EXPAND 患者登録やモニタリング、データ管理、解析にバイエル社は関与せず



一方、抗凝固薬・イグザレルトを用いた7000例規模の大規模臨床研究「EXPAND」についても、4月25日付で、下川宏明EXPAND Study研究代表(東北大学大学院医学系研究科循環器内科学)名でホームページ上に文書が公表された。文書では、「東北大学とバイエル薬品株式会社との共同研究契約による研究費により適切に実施されております」と説明。「当該企業が主導で行った患者調査とは全く関係がなく、本研究における患者登録、モニタリング、データ管理、解析、学会発表および論文等のデータの公表などについては、同社は全く関与せず、適切に運営されております」としている。

 

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