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ファイザー 再発・難治性の急性リンパ性白血病治療薬「イノツズマブ オゾガマイシン」を国内申請

公開日時 2017/05/09 03:51

ファイザーはこのほど、「再発又は難治性の前駆B細胞性急性リンパ性白血病」の治療薬として、抗体-薬物複合体である「イノツズマブ オゾガマイシン(遺伝子組換え)」(開発番号:「PF-05208773」/「CMC-544」)を日本で承認申請したと発表した。B細胞性急性リンパ性白血病のがん細胞の表面に発現するCD22抗原を標的とする薬剤で、同抗原に結合し、細胞傷害性を有するオゾガマイシンが細胞を破壊するとされる。

同社が4月27日に発表した。それによると、日本も参加した国際共同フェーズ3(「INO-VATE 1022試験」)では、326人の患者を対象に、全生存期間(OS)と血液学的完全寛解率を主要評価項目に、同剤群と標準化学療法群の比較を行った結果、OSについては統計学的有意差は認められなかったが、無増悪生存期間(PFS)と血液学的完全寛解率では、標準化学療法群を有意に上回る結果が得られた。

PFS(中央値)では、イノツズマブ オゾガマイシン群は5.0か月に対し標準化学療法群は1.8か月だった。血液学的完全寛解率は、イノツズマブ オゾガマイシン群は80.7%に対し標準化学療法群は29.4%だった。血液学的完全寛解達成患者のMRD(微少残存病変)陰性率はイノツズマブ オゾガマイシン群は78.4%、標準化学療法群は28.1%。寛解持続期間の中央値は、イノツズマブ オゾガマイシン群で5.4か月、標準化学療法群で3.5か月だった。

日本での急性リンパ性白血病は約5000人(2014年)という。新たに診断された成人患者の約20%から40%は現在の治療レジメンによって治癒するが、再発または難治性場合の5年生存率は10%以下とされる。

海外では、同剤は米国では13年3月に、欧州では同年6月に、B細胞性急性リンパ性白血病に対する希少疾病用医薬品に指定。米国では15年10月にブレークスルー・セラピーの指定を受け、17年2月に承認申請し、17年8月が承認目標となっているという。欧州でも承認審査中で17年4月、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)から肯定的見解を得ているという。

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