三和化学 糖尿病・腎疾患用食品などニュートリション事業撤退へ 医薬品・診断薬に注力
公開日時 2016/09/16 03:50
三和化学研究所は9月15日、医療・介護食を扱うニュートリション事業から16年度末(17年3月31日)で撤退すると発表した。ニュートリション事業は競争激化で収益力が低下傾向にあることから、販売する140製品の一部を4月1日付で三重県で同事業を営むニュートリー社に譲渡するほか、譲渡しない製品は販売を終了する。17年度以降は医薬品と診断薬の事業に注力し、収益力を高める。
三和化学の15年度末売上高は657億円で、うちニュートリション事業は56億円、営業利益は開示していない。同事業に携わる従業員は約60人で、一部が転籍するとみられるが、今後の面談で意向を聞いていくとしている。譲渡価額は協議中という。
同社は、糖尿病・腎疾患領域を軸に医薬品ほか、診断薬、ニュートリションで事業展開してきた。ニュートリーは三重県四日市市に本社があり、売上高は46億円(15年9月期)。従業員は117人。