iPhone/iPad対応の医療用薬検索アプリ「添付文書Pro」 MRも無料で利用可
公開日時 2011/10/19 04:02
日本最大級の病院検索サイトを運営するQLife(キューライフ)はこのほど、iPhone及びiPad対応の医療用医薬品検索アプリ「添付文書Pro」をリリースしたと発表した。同アプリは無料で、MRを含む医療関係者限定で利用できる。同アプリの最大の特徴は、最新の添付文書データが随時反映している一方で、オフラインでストレスなく検索できること。アプリを立ち上げた時に最新情報を自動更新する仕組みのためオフライン検索が可能という。同社によると、オフラインで医療用医薬品を検索できるアプリは国内初。
東日本大震災では通信が途絶えたため、「添付文書Pro」では稼働に必要な全てのデータをアプリ内に保持するようにした。QLifeは、「災害医療への貢献のほか、訪問診療時、地下、海外、緊急車両内、船舶、航空機内など幅広いロケーションでの活用を可能にした」としている。アンドロイド版は将来的にはリリースする方向という。
◎最新の添付文書データや薬価を反映 PMDAから取得
同アプリでは添付文書、インタビューフォーム、包装写真、製品写真などが閲覧できるほか、薬価や副作用、禁忌なども独立して表示される。添付文書情報は医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公開している添付文書データをPMDAと相談の上、適切に取得し、毎日反映する。検索は製品名、各種コード、疾患名などでできるほか、医師名で検索するとその医師の論文に関連する薬剤が表示されるという。また、緊急安全性情報などのニュース配信のほか、全国の処方実績に基づいた疾患別の処方ランキング情報もわかる。
10月2日にApp Storeにリリースされてからこれまでに1万ダウンロードされ、App Storeのメディカルカテゴリーで1位を獲得したという。特にiPad版が人気のようだ。MRにiPadを持たせる製薬企業も増えており、製薬業界でも急速に使用が進む可能性もありそうだ。