UCB 全身型重症筋無力症で初の皮下注製剤・リスティーゴを発売
公開日時 2023/11/29 04:49
ユーシービージャパンは11月28日、全身型重症筋無力症治療薬として初の皮下注製剤となるリスティーゴ皮下注280mg(一般名:ロザノリキシズマブ(遺伝子組換え)を発売した。効能・効果は「全身型重症筋無力症(ステロイド剤又はステロイド剤以外の免疫抑制剤が十分に奏効しない場合に限る)」。体重に応じた用量を1週間間隔で6回皮下注射し、これを1サイクルとして投与を繰り返す。薬価は280mg2mL1瓶が35万6392円(1日薬価:7万6370円)。同社はピーク時売上を204億円と予想している。
リスティーゴは、胎児性Fc受容体(FcRn)に結合し、IgG自己抗体を含む血中のIgG濃度を減少させるヒト化IgG4モノクローナル抗体。全身型重症筋無力症(gMG)の最も一般的なサブタイプである抗アセチルコリン受容体(AChR)抗体陽性および抗筋特異的受容体型チロシンキナーゼ(MuSK)抗体陽性gMGに有効性が認められている。
同社の菊池加奈子社長は、「ユーシービーが初めて本格参入する希少疾患領域において、初の抗FcRn皮下注射剤を重症筋無力症の患者さんにお届けできることを心より嬉しく思う。重症筋無力症の患者さんに、よりよい治療体験という価値を正しくお届けできるよう、医療専門家への情報提供活動とともに、患者サポートプログラムの充実にも注力する」としている。