HOKUTOは4月13日、医師向け臨床支援アプリ「HOKUTO」にＡＩ技術のOpenＡＩ GPT-4を試験的に機能導入し、新機能のサービス提供を開始したと発表した。具体的には、すでに4月3日から実装している患者への説明内容の考案を支援する機能に加えて、新たにキーワードから最新のおすすめ研究論文を抽出する機能を追加した。いずれも、情報収集や業務負担の軽減を目的としたもので、同としては引き続き臨床支援アプリに革新的な技術を積極的に取り入れ、医師をサポートしたいとしている。

新たに「おすすめ医学論文の検索と要約･コメントの出力機能」の提供を開始した。医師が効率的かつ正確に医学論文を抽出し、かつ論文要約のＡＩによる批判的吟味ができる機能を同社は開発した。同社によると、「多忙な医師が大量の論文から必要な論文を素早く抽出することは難しく、また十分な時間を割いて論文の批判的な吟味を行うことが困難」とみており、新機能を臨床支援アプリに搭載することで、医師の課題解決に貢献したいと強調している。

このほかOpenＡＩ GPT-4を活用した機能（4月3日から提供開始）として、チャットGPTを活用することで、患者の背景に応じた病状説明を提案する機能を実装した。医師会員は、所定のフォーマットに従って入力するだけで、数秒で患者向けの適切な説明の案を生成する。たとえば説明相手を小学生以下の子供に変更することで、「より平易な声掛け例を出力」することができる。多言語にも対応しており、音声読み上げ機能も追加することにしている。