エンデミック:終わりの始まり
公開日時 2023/03/01 00:00
メディカル・ジャーナリスト西村由美子米国ではテック企業を中心に大規模なレイオフが続いている。テック系レイオフ情報に特化したLayoffs.fyiの調査によれば、2022年の米国における年間合計のレイオフ実績は1045社160,097人であったのに対し、2023年には年明けわずか1ヶ月半で(2月15日現在)、344社103,767人を記録している。エンデミックのニューノーマル米国の2022年は長かったパンデミックの明けた年となる一方で、インフレ、株安、度重なる利上げなどで記憶される年になった。急激に進行したインフレが家計を圧迫し、利上げは自動車や家電から不動産までの大型消費を冷え込ませた。そこへ大量レイオフの2023年の年明けである。あらゆる指標が不況を示唆している。しかし、2023年1月の米...