大学病院など高機能病院ほど物価高の影響大
医療機関の経営にどう影響するか
公開日時 2022/12/01 00:00
健全経営に向け機能別のきめ細かな支援が必須光熱水費や食材費の高騰は医療機関の経営にも大きく影を落としている。特にエネルギー消費量の多い高機能機器を保有し、コロナの重症患者対策と相まってICUなど常時稼働が必要な高機能病院ほど負担額が大きいという。一方、医療機関は他の業種と異なり、経費増加分を価格に転嫁できないため、適切かつ迅速な支援が不可欠となってくる。しかし、支援の内容や進捗などは都道府県によってバラつきがあるようだ。国立大学病院長会議の資料等に基づき、物価高が病院経営にどう影響しているのか、また支援の実態などについて整理した。(富井和司)国立大学病院の光熱水費前年度比で70億円の負担増総務省が11月18日に公表した10月分の消費者物価指数によると、2020年を100とした総合指数は103...