ファイザーとモデルナ オミクロン株対応2価ワクチンの添付文書改訂 接種間隔は「3か月」に
公開日時 2022/10/21 04:50
ファイザーとモデルナは10月20日、それぞれ製造販売している新型コロナのオミクロン株対応2価ワクチンなどについて、前回接種からの接種間隔を「少なくとも3か月経過した後」に変更する添付文書改訂を行った。19日の薬食審・医薬品第二部会での議論
(記事はこちら)を受けた措置で、薬事上、これまでの「5か月」から接種間隔が短縮された。
今回添付文書を改訂して接種間隔を「少なくとも3か月経過した後」としたワクチンは、ファイザーが製造販売する▽コミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.4-5)、▽同RTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)、▽同筋注(1価:起源株)――と、モデルナが製造販売する▽スパイクバックス筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.1)、▽同筋注(1価:起源株)――の計5製品となる。
このうちコミナティRTU筋注(2価)は12歳以上、スパイクバックス筋注(2価)は18歳以上に対し、いずれも追加免疫に使用できるワクチンとして特例承認されている。2価ワクチンの接種間隔の短縮に合わせ、コミナティ筋注(1価)とスパイクバックス筋注(1価)の追加免疫に係る接種間隔も「3か月」に統一することになった。
◎厚労省 2価ワクチンの接種呼びかけ 追加免疫で「1人1回接種できる」
両社の2価ワクチン及び1価ワクチンは既に特例臨時接種に位置付けられ、追加免疫の最短の接種間隔は5か月となっている。19日の同部会の結論を踏まえて開催された20日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会は、特例臨時接種でも最短の接種間隔は「3か月」とすることを了承した。これにより、21日から「3か月」での運用が開始される見通し。
厚労省は、今冬の新型コロナの感染再拡大(第8波)の到来に備えるため、現在主流となっているオミクロン株に対応した2価ワクチンの年内の接種を呼び掛けている。2価ワクチンの接種は、初回免疫(1回目、2回目)を完了した12歳以上の全ての人が対象で、追加免疫として、「1人1回接種できる」としている。