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21年度概算医療費 4.6%増の44.2兆円に 過去最高も伸びはコロナ前に戻らず

公開日時 2022/09/20 04:50
厚生労働省は9月16日、2021年度の概算医療費が過去最高の44兆2000億円だったと発表した。コロナ禍で過去最大の減少となった20年度から反転し、4.6%(約2兆円)の増加となった。コロナの影響の少ない19年度と比べると、1年あたりの医療費の伸びは0.7%。医療機関を受診した延患者数に相当する、受診延日数は19年度と比べると5.5%減で、依然として受診控えなどでコロナ前の水準には戻っていない傾向もみられた。特に、入院では19年度比では▲0.3%となった。調剤医療費(電算処理分)は前年度比2.8%増の7 兆 7059 億円、処方箋 1 枚当たり調剤医療費は2.0%減の9648 円だった。

21年度の概算医療費は44兆2000億円。対前年伸び率は4.6%。19年度比では1.4%増。受診延日数は5.5%と減少したが、1日当たり医療費は7.3%増加していた。

19年度と比べた1年換算当たりの伸び率は0.7%。17年度は2.3%、18年度は0.8%、19年度は2.4%でコロナ前の水準には届いていない。概算医療費の内訳は、入院17.6 兆円(2.8%増)、入院外 15.3 兆円(7.5%増)、歯科 3.1 兆円(4.8%増)、調剤 7.8 兆円(2.7%増)で、対20年度比ではすべての診療種類別で増加となった。一方で、19年度と比べ、入院は▲0.3%となった。受診延日数の伸び率は 対20年度比では3.3%増だったが、19年度比ではいずれの診療種類別も▲4~7%程度の減少となった。1日当たり医療費の伸び率は 1.3%。対19年度比では、入院が6.7%、調剤が5.2%と、入院外、歯科に比べて小さくなった。

◎調剤医療費(電算処理分)は7兆7059億円

調剤医療費(電算処理分)は7兆7059億円(伸び率+2.8%)で、処方箋 1 枚当たり調剤医療費は 9648 円(伸び率▲2.0%)だった。内訳は、技術料が2兆103 億円(伸び率+7.1%)、薬剤料が5兆6800 億円(+1.3%)、特定保険医療材料料が156 億円(伸び率+3.9%)だった。薬剤料のうち、後発品は1兆1391億円(伸び率+0.5%)だった。

内服薬の処方箋1枚当たり薬剤料は5666円で、▲3.7%となった。要因は、「処方せん1 枚当たり薬剤種類数の伸び率」が▲0.1%、「1 種類当たり投薬日数の伸び率」が▲0.5%、「1 種類1日当たり薬剤料の伸び率」が▲3.2%だった。

◎後発品 数量ベースで82.1%

後発品割合(21年度末)は数量ベース(新指標)で 82.1%(伸び幅▲0.0%)、数量ベース(旧指標)で 59.1%(伸び幅+0.0%)、薬剤料ベースで 20.2%(伸び幅▲1.2%)、後発医薬品調剤率が 78.8%(伸び幅+1.2%)だった。薬効大分類別にみると、循環器官用薬は 85.6%、消化器官用薬は 89.6%だった。
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