日本の医薬品市場はまさに「分岐点」
大転換迫る日本の製薬ビジネス
公開日時 2022/07/01 00:00
“一本足打法”の企業が散見バイオ医薬で明暗も製薬各社の収益構造は2000年代初頭のトップラインの売上伸長を重視したブロックバスターモデルから、利益・コスト重視型にシフトしていることが分かった。1製品で1000億円超を稼ぎ出す製品数が減少する一方、各社の主力品は売上高200億~500億円規模の中型製品に集中し、かつ主力1製品で企業業績の全体を支える“一本足打法”の企業が散見されている。国内では大型品の特許切れが2015年以降顕在化したが、各社の業績を見る限り、近年上市した主力品だけで、特許切れ主力品の売上減を吸収し切れない面も明らかになっている。自社パイプラインにおけるバイオ系新薬の有無も各社収益にジワリ影響してきた。(沼田佳之)世界のブロックバ...