患者中心の社内カルチャー醸成こそ製品価値を最大化する
日本ベーリンガーインゲルハイム 代表取締役 医薬事業ユニット統括社長 シャシャンク・デシュパンデ 氏
公開日時 2022/06/01 00:00
「ペイシェントエンゲージメント部門」を通じた医療貢献「医薬品でもサイエンスでもなく、患者さんだけにフォーカスして取り組むことが必要だと考えた」―。日本ベーリンガーインゲルハイムのシャシャンク・デシュパンデ代表取締役医薬事業ユニット統括社長は、「ペイシェントエンゲージメント部門」を今年4月に立ち上げた理由についてこう語った。新たな部門を通じて得た学びをペイシェント・セントリック(患者中心)の意識として全社に根付かせたいと強調する。患者から得た学びやインサイトを開発早期から反映させることで、より良い製品の実用化につなげ、患者や医療制度に貢献したい考えだ。積極的にデジタルソリューションも取り入れ、浸透を目指す。同社の方針を聞いた。(望月英梨)――2021年度の業績は、前年比6.7%増の2082億円...