EAファーマと持田製薬 モビコール配合内用剤HDを発売 既存LDの2倍量が1包に包装
公開日時 2022/05/23 04:50
EAファーマと持田製薬は5月20日、慢性便秘症治療薬・モビコールの高用量製剤となる「モビコール配合内用剤HD」(以下、モビコールHD)について、同一製品名でそれぞれ発売した。モビコールHDは、既に販売されているモビコール配合内用剤LDの2倍量が1包に包装されているもの。モビコールLDを2包単位で使う患者にとっては、アルミ袋の開封操作の手間、患者の経済的負担の軽減、廃棄物の削減が期待される。なお、EAファーマはエーザイとのコ・プロモーション契約に基づき、情報提供活動を共同で行う。
薬価はモビコールHDが1包131.60円、モビコールLDが同75.30円となる。
モビコールHDは21年1月に承認され、同年11月25日付で薬価収載された。発売まで約6カ月かかったが、この点についてEAファーマは本誌取材に、「確実な安定供給を確保するために発売を延期していた」とコメントした。
モビコールLD及びHDは、2歳以上の小児および成人において使用できる。主成分のポリエチレングリコール(マクロゴール4000)の浸透圧効果により、腸管内の水分量を増加させ、その結果、便中水分量が増加し、便が軟化、便容積が増大することで、生理的に大腸の蠕動運動が活発化し、排便が促される。水に溶解して服用するため、適切な硬さの便がみられるまで適宜増減が可能なことも特徴のひとつになっている。