田無薬品 AIを使用した「OkusuriAI鑑査システム」をゲルテック社と共同開発 4月20日から販売へ
公開日時 2022/03/28 04:47
田無薬品は3月26日、AIを使用した「OkusuriAI鑑査システム」をゲルテック社と共同開発したと発表した。スマホのカメラ機能を使って薬剤師の鑑査業務を支援するもの。AIモデルを使って医薬品の数量を判別し、データ化できるほか、鑑査履歴や処方箋データをデータベースに保存し一元管理することも可能とした。4月20日から田無薬品を通じて販売する。
薬局の鑑査業務は、鑑査支援システムや鑑査機器を導入して実施しているが、機器自体高価であったり、レセプトシステム連携が必須だったりと仕組みが複雑で保守料も高額となるため、導入を諦めている薬局があるという。また、患者にわたす医薬品をデジカメで撮影して保存している薬局もあり、「そのような薬局のために安価で簡単な鑑査システムができないか」(田無薬品情報システム部)と考え、今回の鑑査システムの開発に至ったとしている。
「OkusuriAI鑑査システム」は、①処方箋読取機能(QRコード、OCR)、②医薬品数量認識機能(AIモデルを使って医薬品の数量を判別しデータ化)、③管理用Webアプリ(鑑査履歴や処方箋データの一元管理)-を主な機能として有する。実際の利用シーンは、受付時に処方箋をスマホのカメラで撮影。OR機能やOCR機能により医薬品と数量をデータ化する。一般名の場合、該当する医薬品を表示して選択する。次に、医薬品を撮影し、撮影した医薬品と処方箋に記載されている医薬品の数量をチェックする。その際、内容が正しければ鑑査終了となる。
田無薬品によると、価格は1か月1万円(税別)。販売方法はOkusuri-AI鑑査システムの HP から申し込む。(https://www.okusuri-ai.com/)