日本航空、KDDIなど5社 東京都内でドローンを使った医薬品配送の実証実験開始へ メディセオも協力
公開日時 2022/02/02 04:51
日本航空やKDDIなど5社は2月1日、東京都内でドローンを使った医薬品配送実験を実施すると発表した。2月8日~10日の間、隅田川に架かる永代橋など複数の大橋を、医薬品を搭載したドローンで横断する実証実験を行うというもの。飛行ルートは、メディセオ新東京ビルを出発し、学校法人聖路加国際大学聖路加国際病院への配送を想定している。飛行距離は2.0㎞。品質管理や配送回数、オンデマンド配送の実現性などを検証することにしている。
この取り組みは、「東京都におけるドローン物流プラットフォーム社会実装プロジェクト」として実施されるもの。日本航空やKDDIのほか、ウェザーニューズ、Terra Drone、東日本旅客鉄道が参画している。協力企業にメディセオも含まれており、医薬品配送ビジネスモデルの検証協力や医薬品輸送のアドバイザーの役割を担う。また、聖路加国際病院:も医薬品配送ビジネスモデルの検証に協力する。
今回は、22年度を目途に法施行が予定される「有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4飛行)」 を見据えた実証実験で、道路の混雑状況にかかわらず、緊急時・災害時における即時のオンデマンド 輸送や、日常的に医薬品を届けられる社会の実現を目指す。
◎品質管理、配送回数、オンデマンド配送の実現性を検証
使用するドローンはACSL-PF2(ACSL製)。実証実験においては、「品質管理」として、国の定める「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に基づき、配送中の温度変化や固定状況を検証。多頻度運航を実施し、1機体につき1日当たりの配送可能回数を確認する。さらにオンデマンド配送の実現性として、発注から納品までの所要時間やプロセスをみる。