経口薬開発は「ジグソーパズルの最後の1ピース」
「国産」新型コロナ経口治療薬・ワクチンへの挑戦
公開日時 2021/11/01 00:00
経済安全保障を支える製薬産業塩野義製薬・手代木社長「国内での開発を最優先に進める」――。塩野義製薬の手代木功代表取締役社長は力を込めた。諸外国に比べ、軽症者や無症候者が多く、自宅療養や宿泊療養を余儀なくされる患者も少なくないなかで、経口新型コロナ治療薬にかかる期待は大きい。日本経済がコロナ禍によって大きく揺さぶられるなかで、国民から国産の新型コロナ治療薬・ワクチンに期待する声は高まっている。新型コロナワクチンの開発で、欧米から大きく後れをとった日本。コロナ禍や、米中のデカップリングなども指摘されるなかで、経済安全保障の観点からも、感染症領域などへの国のサポートの重要性が高まっている。カギを握るのが、産官学が一体となった国をあげてのエコシステム構築と言えるかもしれない。(望月英梨)「経済的で簡...