郵送物の行方
公開日時 2021/11/01 00:00
有限会社オフィス・ミヤジン医薬コンサルティング部門宮本研今月のポイント▼コロナ禍で短期間に増加した医師向け郵送物は、開封時の顧客体験や費用対効果の検証が乏しい。▼限られた医局内スペースでは、製薬企業の郵送物はその半数以上がゴミ箱へ直行しているかもしれない。▼医師が開封する動機の理解から、手元に保管したいと思わせる資材内容まで、まだ検討すべき事項が残っているはずだ。ゴミ箱に廃棄されるダイレクトメール総合医局内で利用しているデスクがゴミ箱の隣にあるため、出勤するたびに“他の医師が廃棄した製薬企業からの郵送物”を目撃する。溶解処置用段ボールも準備されているが、たいていのダイレクトメールは宛名付きのまま、ゴミ箱へ投げ入れられている。悩ましいのは、社名入り封筒がきっちりと糊付け...