健康アウトカムや意思決定についてどのように考えるかを読み解け
分析ガイドライン入門~(20)割引~重要だけど深入り注意!
公開日時 2021/11/01 00:00
クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者(COO)小林慎日本版HTAの分析ガイドラインでは、将来発生する費用や効果を現在価値に換算することが求められています。割引は海外のHTAでも必須の作業ですがこれほど各国のガイドライン間で扱いが異なる項目は珍しいかもしれません。今回は割引について紹介します。割引とは何か?費用効果分析では長期的な時間軸で発生する費用や効果を扱うことがあります。このとき将来に発生する費用や効果を現在価値に換算する割引という処理を行う必要があります。日本版HTAでも2年目以降の費用や効果については年率2%で現在価値に換算したうえで費用対効果を算出することが分析ガイドラインでも求められています。ところでそもそも割引とはどんな処理でしょうか。割引の根拠としてはよ...