卸は川上・川下双方に「流通コスト」の理解求めよ
厚生労働省 医政局経済課 林 俊宏 課長
公開日時 2021/08/01 00:00
調整幅議論条件不利地域への配送担う地域卸の評価も「“医薬品の価値”には流通コストが当然、含まれている。医薬品卸自らが、流通コスト実態と必要性について、最低限、取引相手である医療機関や薬局にしっかり説明してほしい」――。厚生労働省医政局経済課の林俊宏課長はこう指摘する。流通適正化に向けて川上・川下双方に対して医薬品卸が説明し、理解してもらうことが何より重要と話す。厚労省が今秋にも改訂する「流通改善ガイドライン」を通じて取り組みを後押ししたい考えだ。医薬品卸の経営が厳しさを増すなかで、山間へき地や離島など条件不利地域への配送を担う地域卸を含め、医薬品卸は、「国民皆保険、フリーアクセスを成り立たせている必要な存在」との考えを表明。2022年度診療報酬改定に向け、焦点となって...