日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 「ノーマスク容認の飲食店報道」に反論 ユニバーサルマスキング徹底を
公開日時 2021/07/09 04:52
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会はこのほど、「ノーマスクを容認する飲食店報道」に対する見解を発表した。飲食店でのマスクの不着用を容認する報道が週刊誌やネット上に掲載されていることに警鐘を鳴らしたもの。学会としては、新型コロナウイルス感染症が収束していない現状においては、飲食店や公共の場においてマスクを常時着用する「ユニバーサルマスキングは重要な感染防止策」と指摘し、改めて飲食店におけるマスクの着用を推奨した。
◎政府 4回目の緊急事態宣言を東京都に発令 沖縄は延長 首都圏の「まん延防止」も継続
政府は7月8日、新型コロナ感染症の新規感染者数が増加している東京都に対し、4回目の緊急事態宣言を発令した。期限は7月12日~8月22日まで。沖縄県に発令中の緊急事態宣言と、神奈川県、千葉県、埼玉県の首都圏と大阪府に適用しているまん延防止等重点措置も8月22日まで延長される。東京など首都圏は、引き続き人流の抑制や、飲食店における酒類の提供停止などを求める方針だ。
◎耳鼻咽喉科専門医の助言が「マスク不着用容認」の根拠に
ただ、こうした中で飲食店でのマスクの不着用を容認する趣旨の報道があり、耳鼻咽喉科専門医の助言がその根拠と記載されていた。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、こうした内容を重くみて、改めて飲食店でのマスク着用を推奨する見解を発表。「マスクの着用には、自分が感染していた場合に相手にうつさない効果と感染者から自分を守る効果がある」と強調した。
学会はまた、コロナワクチンの接種について、「有効率は70~95%であり、接種しても感染する人がいる」と指摘。ワクチン接種がまだ途上にあることや、新型コロナ感染症が収束していない現状において、「飲食店や公共の場においてマスクを常時着用する“ユニバーサルマスキング”は重要な感染防止策である」と強調し、学会としてユニバーサルマスキングの徹底を推奨することに対して理解を求めた。