デジタル化で生産性向上や創薬力強化を実現
製薬各社の新中期経営計画を読み解く
公開日時 2021/07/01 00:00
「DX推進」は当たり前進化系ワークスタイル製薬各社が2025年に向けた新中期経営計画を相次いで発表した。多くの企業がDXの推進を経営方針に掲げ、デジタル化に伴う生産性向上や創薬力強化、そして顧客や社会変化への対応についての戦略的ビジョンを表現した。今回の中期経営計画では、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)への対応を示す企業も目立った。もちろん将来的な目標計数や自社創製品の戦略目標を示すことが中期経営計画の柱となるが、各社の発表において、社会システムや社会構造の変化に応じたビジネス変革への機運の高まりを様々な形で表現している。(沼田佳之)ビジネス変革の点でアステラス製薬の経営計画2021は注目された。これまで収益を支えたコ・プロ製品の多くが特許切れの時期を迎え、販...