マイランEPD 自治体向け「エピペン」無償提供の受付開始 コロナワクチン接種後のアナフィラキシー対応で
公開日時 2021/03/19 04:50
ヴィアトリスグループのマイランEPDは3月18日、新型コロナウイルスワクチンの接種後にアナフィラキシーが発症した際の緊急補助治療に使用できるよう、全国の自治体を対象にアナフィラキシー補助治療薬・エピペン注射液0.3mg(一般名:アドレナリン)を無償提供する取り組みについて、その申込受付を同日から開始したと発表した。
無償提供を希望する自治体は「エピペン無償提供申込サイト」(
https://med.epipen.jp/free/)から申込む。先着順ではなく、自治体が申し込むと自治体に無償提供される本数が1万人に1本の割合で表示される。なお、1万人以下の自治体にも少なくとも1本提供する。
今回のエピペン無償提供の取組みは、2月25日に発表していたもの
(記事はこちら)。同社はエピペンの無償提供用に1万1000本を用意した。
国は、新型コロナ対策の重要な柱としてコロナワクチンの大規模接種を行う方針を示している。ただ、コロナワクチンの接種でもごくまれにアナフィラキシーが報告されている。
アナフィラキシーは、短時間のうちに複数の臓器や全身に現れ急激に進行するアレルギー反応で、呼吸障害や血圧低下などの病状により死に至ることもある。主な原因に食物や蜂毒などがある。エピペンはアナフィラキシーが現れた時に使用し、医師の治療を受けるまでの間、病状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐためのアドレナリン自己注射薬。