スマート・ワクチン・ソリューション
公開日時 2021/03/01 00:00
メディカル・ジャーナリスト西村由美子医療専門職者から65歳以上の一般高齢者へと接種対象を拡大したCOVID19ワクチン。広大な国土に散らばる約2億人にワクチンを届けるため、米国政府は連邦・地方行政の連携と、産官の緊密な連携体制によるスマート・ソリューションを構築している。申し込みはオンラインワクチン接種は連邦政府の指針と州の方針に沿ってカウンティ(郡)が実施責任を負う。郡は複数の市町村を束ねた、日本の県に似た機能を有する行政単位である。何より迅速な普及が最重要課題だが、連邦政府が定めた接種の優先順位は厳密に守られなければならない。最優先グループの医療専門職については医療機関が雇用者に実施することで資格要件確認と迅速な実施を実現してきた。が、今後の一般への接種拡大を支えるのはデジタル・ソリュー...