アルコールは違法薬物よりも質(たち)が悪い
公開日時 2021/02/25 05:00
情熱熱的読書人間榎戸誠【禁酒の勧め】『そろそろ、お酒やめようかな――と思ったときに読む本』(垣渕洋一著、青春出版社)は、長年、アルコール依存症の治療に当たってきた精神科医の禁酒の勧めであるが、驚くべきことが書かれている。【違法薬物より強い依存性】その第1は、アルコールは覚醒剤や麻薬よりも質(たち)が悪いという警告である。アルコールは「脳と体への影響を考えるとれっきとした『薬物』です」。「アルコールの依存性の高さは違法薬物をもしのぐほど」。アルコールは「合法の薬」なので、アンフェタミン(覚醒剤)やコカインなどの「違法の薬」と比べて安全で有害性も低いと思われがちだが、それは誤った思い込みだというのである。アルコールのほうが依存性が強いことが科学的に証明されているからだ。【あなたもアルコール依存症...