東日本大震災から10年 経験を伝え災害医療を担う人材を育てる
東北大学大学院医学系研究科教授 石井正さん
公開日時 2021/03/01 00:00
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、東北地方の太平洋沿岸部を大規模な津波が襲い甚大な被害をもたらした。宮城県石巻市は被害の大きかった地域の1つだ。当時、石巻赤十字病院外科に所属していた宮城県災害医療コーディネーターの石井正氏は、全国から集まった多くの支援救護チームを統括し、300以上もの避難所を含めた石巻医療圏の医療救護活動を取りまとめた。震災から丸10年が経過した今、東北大学病院において石井氏は石巻での経験をどのように後進に伝え、災害医療と向き合っているのだろうか。(利根川恵子)〔略歴〕東北大学病院総合地域医療教育支援部部長東北大学大学院医学系研究科総合医療学分野教授宮城県災害医療コーディネーター1963年東京都生まれ。1989年に東北大学医学部卒業後、公立気仙沼病院外科、同大...