病院機能によらず医療提供できる報酬体系を
日本医師会 常任理事(中医協診療側委員)松本 吉郎 氏
公開日時 2021/02/01 00:00
「コロナとの闘いは長期戦」これを念頭に改定に臨む「病院機能によらず、どの医療機関であっても医療を提供できるような改定にしなければならない」――。2022年度改定に向けた議論の本格化を前に、中医協診療側委員を務める日本医師会の松本吉郎常任理事はこう力を込める。新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く、小児科や耳鼻科などでは受診抑制も続く。日本医師会の推計で総額医療費が3兆円のマイナスとなり、40兆円前後になるとの衝撃の数字も口にした。松本常任理事は、「コロナとの闘いが長期戦になることを念頭に置いた改定となるだろう」と見通したうえで、地域住民の健康を守るためにも、ベッド数や高額医療機器の使い方など、コロナをきっかけに見えた医療提供体制の在り方を踏まえた診療報酬体系の必要性を指摘した。松本常任理事に...