日本イーライリリー 初の鼻腔内投与の低血糖時救急治療薬バクスミー 10月2日発売予定
公開日時 2020/09/14 04:50
日本イーライリリーが低血糖時救急治療薬バクスミー点鼻粉末剤3mg(一般名:グルカゴン)を10月2日に発売する予定であることがわかった。同社MRが9月11日から医療関係者らに発売予定日の案内を始めた。
同剤は国内初の低血糖時に点鼻で処置するタイプの医薬品。用法・用量は、「通常、グルカゴンとして1回3mgを鼻腔内に投与する」とされた。
低血糖の際、ブドウ糖を含む飲料水をとるが、ブドウ糖を口からとれないなど患者本人が対応できない場合は、家族など周りの人がグルカゴンを注射して対処する。バクスミーは低血糖の際、患者本人や周りの人が点鼻で使うイメージとなる。
薬価は3mg1瓶8368.60円。薬価算定の際、「投与の簡便性が著しく向上する」との理由で有用性加算(II)(A=5%)がついた。中医協資料によると、10年後のピーク時の売上予想は33億円。