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慢性疾患患者の一部で受診控え 次回来院予定月の受診、4、5月は減少 JMIRI

公開日時 2020/08/07 04:50
調剤レセプトベースで実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(通称:JMIRI、読み:ジェイミリ)によると、慢性疾患患者の次回来院予定月に処方のあった割合が、4月と5月は前年同月比でそれぞれ3ポイント減少していたことがわかった。4月中旬~5月末までの新型コロナウイルスによる全国を対象とした緊急事態宣言を受けて、慢性疾患患者でも受診控えが一部で起こったことが示された格好だ。

慢性疾患患者の次回の来院予定月に処方のあった割合を算出し、前年同月比でみてみると、2019年12月~20年3月は毎月ほぼ100%で推移していた。4月と5月は減少したが、緊急事態宣言が解除された6月は100%に回復した。

JMIRIは今回、調剤日と処方日数から処方終了月日を算出。この終了日を次回の来院予定日の期限ととらえ、予定日までに受診があった割合を算出し、前年同月と比較・分析した。慢性疾患患者は糖尿病、脂質異常症、高血圧の患者とした。

■6月の診療科別患者数 小児科や耳鼻科も回復傾向

5月まで受診患者数の減少が顕著だった小児科や耳鼻咽喉科でも、患者数は6月から徐々に回復しているようだ。小児科の受診患者数は、5月は前年同月比で47%だったが、6月は同62%に回復。耳鼻咽喉科の受診患者数は同57%が67%になった。全体の受診患者数は同80%が91%にまで戻った。JMIRIは、「小中学校の再開や在宅から出社への勤務などにより、外に出る人が増えたことが一因と考えられる」としている。
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