アステラス 科学的根拠のある運動プログラム開発 フィットネスクラブ通じてサービスを提供
公開日時 2020/06/08 04:50
アステラス製薬は6月5日、神奈川県横浜市と横浜市立大との産学連携を通じ、2型糖尿病患者などを対象とした、科学的根拠のある運動プログラムを開発したと発表した。運動プログラムを活用したフィットネスサービスについては2020年中に、フィットネスクラブを通じ、地域限定で提供を開始する予定としている。糖尿病患者への運動療法の有用性は指摘されていたが、その具体的な内容や実施方法として、効果的な運動療法の具体的指導をサポートする科学的根拠の構築が望まれていた。
開発した運動プログラムは、有酸素運動と、標的とする筋肉に抵抗をかける動作を繰り返し行う“レジスタンス運動“を組み合わせたもの。国内で、コントロール群を対照とした運動介入研究を行い、血糖コントロール改善に対する臨床的有用性を確認したとしている。
プログラムの開発に際し、同社は運動プログラムのデザイン、医学系研究の計画と実施を担当。医学系研究の専門家として横浜市立大学 学術院医学群 内分泌・糖尿病内科学の寺内康夫教授が参画した。
アステラスは、これまで医療用医薬品事業で培ってきた強みと異分野の技術・知見を融合してプログラムの開発を目指したと説明。「引き続き、医学と運動の融合による科学的根拠に基づいたヘルスケアソリューションの創出と提供によって、適切な運動が実践される社会、ひいては心身ともに健康に自分らしく生きることのできる社会の実現を目指す」としている。