抗インフルエンザ薬 ゾフルーザ失速
12月比でシェア4分の1に イナビルとタミフルGEが受け皿
公開日時 2020/02/29 00:00
2019/20年シーズンのインフルエンザは、例年よりも1か月早い11月上旬に流行が始まり、12月に入ると過去5年でも比較的多い患者数が報告された。一方、流行入り直前の10月、抗インフルエンザウイルス薬の使用に関して日本感染症学会と日本小児科学会がそれぞれ提言/治療指針を公表し、耐性ウイルスが問題となっているゾフルーザ(一般名:バロキサビル)の使用について見解を示していた。そうした中で抗インフル薬のマーケットはどう動いたか。いつものように、調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI、読み:ジェイミリ)のデータから読み解く。なお、調剤レセプトデータに基づくため、注射薬のラピアクタ(ペラミビル)は対象外である。また19年10月発売のイナビル(ラニナミビル)吸入懸濁...