抗HIV薬2製品が承認取得
公開日時 2020/01/15 04:51
抗HIV薬のドウベイト配合錠(ヴィーブヘルスケア)と、ピフェルトロ錠(MSD)の2製品が1月14日、承認を取得した。ドウベイト配合錠は、未治療患者を対象とした2剤レジメン製剤として初の製品。ピフェルトロ錠は、他の抗HIV薬との併用下で用いる。食事の有無によらず、1日1回1錠、どの時間の服用も可能なことが特徴だ。
承認された製品は以下のとおり(カッコ内は一般名、製造販売元)。
▽ドウベイト配合錠(ドルテグラビルナトリウム/ラミブジン、ヴィーブヘルスケア):HIV感染症を効能・効果とする新医療用配合薬。希少疾病用医薬品。
インテグラーゼ阻害薬のドルテグラビル50mgと、核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)のラミブジン300mgを含有する2剤レジメン製剤。既承認のトリーメク配合錠はドルテグラビル、ラミブジン、NRTIのアバカビル硫酸塩の3成分含有製剤だが、このうちアバカビルを除いたのが今回のドウベイト配合錠となる。
HIV感染症の薬物療法は長期間の治療の継続が必要なため、長期服用に伴う副作用の軽減を目指し、2剤併用療法としてドウベイト配合錠が開発された。既治療成人患者に対する2剤レジメン製剤はあるが、未治療患者に対する2剤レジメン製剤として承認を取得したのは今回が初。
▽ピフェルトロ錠100mg(ドラビリン、MSD):HIV-1感染症を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。希少疾病用医薬品。
新規の非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬(NNRTI)。耐性ウイルスに対して高い活性を示すとされる。核酸系逆転写酵素阻害薬2剤の併用下で1日1回、経口投与で投与する。食事の有無にかかわらず、効果を発現するのが特徴。