エンブレース 医療介護専用SNS「メディカルケアステーション」にコミュニティ機能追加
公開日時 2019/12/06 04:50
エンブレースは12月4日、医療介護専用SNS「メディカルケアステーション(MCS)」の新たなサービスとして、地域や職種を超えた連携を支援する「コミュニティ」機能を追加すると発表した。MCSユーザーは、地域、専門性、疾患などでMCS上に存在するグループを自ら検索でき、これに参加できる。地域包括ケアシステムの実現には多職種連携の構築が不可欠だ。同社は、こうした医療・介護者同士のコミュニケーションをMCSの機能面からサポートしたい考え。
MCSは多職種連携のコミュニケーションツールとして、すでに9万人以上の医療介護関係者が登録している。また、全国200以上の医師会をはじめ、病院、診療所、保険薬局、介護施設をつなぐだけでなく、患者や家族とのコミュニケーションツールとしても急速に浸透している。最近は、製薬企業の情報提供活動への応用も検討されており。「リモートMRコミュニティ」を活用し、医師や薬剤師にコンタクトする実証研究も始まったところだ。
今回新たに機能追加する「コミュニティ」は、MCSを利用する全国の医療従事者や介護関係者が、地域や職種を超えて交流し、意見交換することを想定したもの。MCSユーザーは自身が参加するグループを公開し、地域や職種を超えた新たなメンバーを募ることができる。これにより共有の課題や関心を持つ医療・介護関係者が集まり、全国のユーザー同士の連携を活発化させるだけなく、地域医療の質的な向上や多職種間の連携が促進する。
同社は、「MCSを利用する全国の医療・介護関係者が、地域や職種を超えた連携や、より多くの人との交流や意見交換ができるようになり、医療介護の課題解決につながるコミュニケーションの活性化が期待される」と強調している。