病院が抱える新薬採用の新たな課題
「施設」から「地域」への転換考える時
公開日時 2019/09/30 00:00
ミクス編集部が毎年この時期に実施している「新薬採用アンケート」の調査結果がまとまった。調査は全国の病院薬剤部に調査票を配布し、直近1年間に上市した新薬の採用状況について回答を頂くもの。採用率トップには骨粗鬆症治療薬イベニティ皮下注がランクされた。詳細な調査結果は次頁以降を参照頂きたい。ここでは病院側の新薬採用をめぐる新たな事情について紹介したい。(沼田佳之)病院側もここ数年の診療報酬改定など制度改正の影響から、経営健全化の点でコスト構造の見直しに乗り出している。ご存知のように、病院には看護配置基準が定められているため、一般企業のような人員削減はできない。特に、地方都市は人口減少が首都圏に比べて加速しているため、病院の経営指標の一つに掲げられる病床稼働率を維持するには、病床機能を転換(急性期&...