日本メジフィジックス 認知症のAI診断ソフトを国内開発へ 22年度発売目指す
公開日時 2019/07/04 03:50
日本メジフィジックスは7月3日、フィランドのCombinostics社が欧米で販売しているAIを活用した認知症診断支援ソフトの日本での開発、独占的販売の契約を締結したと発表した。今後、開発を進め、2022年度の発売を目指す。
MRI 画像の視覚評価では、わずかな脳萎縮の検出や種々の認知症に関連する脳萎縮のパターンを医師が解析する必要がある。それに対し、このソフトは、予め学習させた検査画像、臨床検査、認知機能テストといった既存データを基に定量的な結果を提供する。また、認知機能の状態を見るための作業や質問に答える神経心理検査などの結果も併せて解析する。それらにより、正確な診断の支援と医師の業務軽減を期待する。契約金などは開示していない。欧米では医療機器として承認、販売されている。
日本メジフィジックスは放射性医薬品の国内トップメーカーとして知られているが、2018年度からの中期経営計画の重要戦略に「デジタル技術を活用した医療ソリューションサービスの提供」を掲げた。今回の導入は戦略の一環。18年12月には、ノルウェーのMentis Cura社が開発したAIを活用した脳波解析ソフトの日本での独占的販売契約を締結している。