取り組み充実 真の狙いは生産性の向上
製薬企業の働き方改革
公開日時 2019/05/31 00:00
編集部では、各企業の働き方改革の実施状況について調べた。55社の有効回答からは、働き方改革関連法が施行されるなか、製薬業界でも働き方改革の機運の高まっている様子が見える。長時間労働が問題になりやすい営業職に対しても、会議の短縮化や、業務の省力化など、様々な側面から残業時間を削減し、自由度の高い働き方の実現を目指す企業が目立ち始めた。慢性的な疲労が続く従業員にとってはありがたい傾向かもしれないが、働き方改革の真の狙いは生産性の向上だということを見誤ってはいけない。企業が一人ひとりの社員を評価する視線は、むしろ厳しくなる。(岡山友美)編集部が行ったアンケートからは、回答があった55社のほとんどが複数の取り組みを行っていることがわかった。最も多い13の取り組みを実行していたのは帝人ファーマ。次いで...