医師から見て、面談する相手がＭＲなのか、メディカル・サイエンス・リエゾン（MSL）なのか、区別はついているのだろうか――。これを検証する目的で本誌は製薬企業、医師の双方に調査を行った。その結果、製薬企業の６割が「医療従事者からみてＭＲとの区別はついている」と回答したが、医師を対象としたネット調査の結果からは、６割の医師がMSLという職種があることさえ知らなかった。製薬各社がメディカル部門やMSLの組織化を進めるなかで浮かび上がったギャップと言える。一方で製薬各社にMSLの要件を聞いたところ、「特段設けていない」とする回答が最も多かった。MSLの機能として、高度な情報提供活動を視野に入れるものの、十分な要件が定まっていない状況にあることもわかった。厚労省の販売情報提供活動ガイドライン策定元年と...