減少から学ぶMR生き残り論
本紙調査からみたMRクライシス
公開日時 2019/05/31 00:00
製薬各社が相次いで早期退職優遇制度を実施するなか、MR数の減少傾向が近年に増して鮮明になっている。前年と比較可能な企業50社だけで、2500人のMRが退職した。MR以外の本社スタッフや営業支援部門を含めると3000人に届く勢いだ。背景にあるのは、製薬企業を襲う産業構造転換だ。第4次産業革命に代表されるデジタル技術は、MRによる情報提供のスタイルや働き方のすべてに改善を促す。これにより求められる次世代型MRのスペックも大きく様変わりした。デジタルを含めたツールを使いこなし、地域医療ネットワークのハブとして機能する時代がきた。地域医療も実診療データで管理される時代になる。アウトカム評価がより重視される時代のMR像への転換はもはや避けられない。(望月英梨)本誌が行ったMR数調査の取材を通じ、製薬企...