卸各社 新たなビジネスモデルの構築急ぐ
岐路に立つ医薬品流通
公開日時 2019/04/30 00:00
医薬品卸各社は、ビジネスモデルの革新を急ぐ。毎年薬価改定、後発医薬品の使用促進、国内市場の縮小予想と、売上と利益が相関する事業展開は期待できない。乗り切るには正に待ったなしの局面にある。この中で先手を打ったのは、スズケンと東邦ホールディングス(HD)の協業モデルだ。両社による後発品事業などの共同化による物流効率化は、今後の事業環境に合致する取り組みとして業界内でも評価する声がある。とはいえ、両社含む各社の新たな事業モデルの構築は始まったばかり。地域包括ケアシステムにおける在宅患者へのラストワンマイル物流、ヘルスケアソリューション、特殊薬物流など新たな価値、利益創出につなげる新たなモデルへの挑戦に動き出している。キーワードは「協業」「共同化」である。(酒田浩)スズケン・東邦プラットフォーマーへ...