メディパルホールディングス（HD）は８月21日、インヒビターが発生した血友病患者向けの治療薬でシャイアー・ジャパンが製造販売するファイバ静注用1000について、24時間365日緊急配送が可能な体制を構築したと発表した。突然発症し、生命にかかわる重篤な出血を伴うことがあることから、医療機関の要請を受け、メディパルの子会社であるメディセオ、エバルス、アトルから迅速に製剤を届け、治療ができるようにする。

これはメディパルHDの子会社でスペシャリティ薬流通の企画提案を行うSPLineとシャイアー・ジャパンが業務委託契約を締結し、全国の医療機関に緊急配送できるシステムを構築、８月に入って運用を本格化させたという。受付はSPLineが構築したコールセンターなどを活用する。コールセンターは、ITアウトソーシングのトランスコスモス社が担うという。

メディパルHDによると、同様の緊急配送体制では抗凝固薬の中和剤プリズバインドに続く２例目。