地域包括ケアシステムにおける、かかりつけ薬剤師の役割
公開日時 2017/06/30 00:00
中小企業診断士平田雄一郎2016年度調剤報酬改定は、薬学管理料の見直し、「かかりつけ薬剤師」制度の点数新設が目玉となった。「かかりつけ医」は、2014年度診療報酬改定から評価がスタートしており、地域包括ケアシステムの構築に向け、「かかりつけ医」と「かかりつけ薬剤師」の連携を後押しする体制が敷かれたことになる。2020年にむけて、18年度改定でも継続的に議論されることは間違いないだろう。調剤基本料から薬学管理料へのシフトが進む傾向の中で、技術料確保の観点からも、保険薬局にとって「かかりつけ薬剤師」は極めて重要だ。算定のハードルは高く、必ずしも全ての薬局、薬剤師が「かかりつけ薬剤師」として活躍できるわけではない。ただ、今後の薬局市場で中心的役割を担うことが想定されるだけに、注目することが必要だ。...