17年3月号連動 肺がん治療薬タグリッソの処方医コメント一覧
公開日時 2017/02/28 00:01
がん細胞増殖に関与するEGFR遺伝子変異の発見で、個別化医療の先駆けとなった非小細胞肺がんの薬物療法。アジア人に多いとされるEGFR遺伝子変異陽性例では、02年にEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)としてファースト・イン・クラスのイレッサ、07年にタルセバ、14年にはジオトリフが使用可能になっている。しかし、いずれも概ね1~2年ほどで耐性を獲得し、化学療法へ移行するしかなかった。こうしたなかで、EGFR-TKI耐性の原因のひとつといわれ、耐性獲得者の約半数に認められるT790M変異陽性に対する治療薬として、新たなEGFR-TKIのタグリッソが16年5月に発売された。そこで今回はタグリッソを取り上げ、同剤を処方した経験のある医師を対象にした意識調査から現時点での臨床評価を検証した...