医療機関・薬局の業務支援ビジネスに軸足
公開日時 2017/01/31 00:00
エリアマーケ実践「選ばれる卸」目指す医薬品卸各社は、新ビジネスの立ち上げに積極的に動き始めた。経営的に厳しい局面が見込まれる中で、今後の地域医療再編で、医療機関・薬局に必要になる効率的な事業、業務を支援することに商機を見出し、そこへビジネスの軸足を移す動きを加速させている。卸を取り巻く環境は、国よる後発医薬品(GE)数量シェア80%への推進策に加え、毎年薬価調査、地域医療連携推進法人の実施、調剤薬局のM&Aの加速をはじめとする地域医療の再編――などで、メーカーと卸、卸と医療機関・薬局との取引形態が変わり、仕切価、納入価への圧力が確実に高まる。営業利益率1%未満のビジネスを行う卸の収益がさらに悪化するおそれが強まり、懸念を深める卸関係者は多い。しかし、価格による勝負には限界があるという...