服薬の現実
公開日時 2016/11/30 00:00
有限会社オフィス・ミヤジン医薬コンサルティング部門医療法人社団明洋会柴垣医院自由が丘院長宮本研今月のポイント▼医師が臨床現場で掴んでいる服薬の実情は、詳細な医薬品情報に対して患者の関心が乏しい現実を表している。▼介護分野と服薬支援は、今後のMR活動にとって新たな活動領域であり、自社の成長性に大きな貢献をもたらすに違いない。▼調剤後の消費プロセスについてもMRは高い関心を持ち、各社は専門部署を設けて、新分野の調査に注力すべきだ。理想と大きく異なる現実私が医師として落胆せざるを得ない場面に、残薬について患者と話している時がある。例えば透析室での回診中に、定期処方薬の飲み残しを尋ねる場面。あるいは訪問診療で入った居間で、積み上がった薬剤袋の内容を質問している場面。どちらも、いわゆる“手元在庫”の確...