大日本住友・17年3月期第2四半期 国内は4.7%減収 薬価改定と長期品の減少が影響
公開日時 2016/10/28 03:50
大日本住友製薬が10月27日に発表した2017年3月期第2四半期(4月~9月)は、日本事業では戦略3製品の売上は増えたが、薬価改定の影響と長期収載品の売上減を補うには至らず、4.7%の減収、セグメント利益も11.3%の減益となった。
日本事業の製品売上高をみると、戦略品である降圧配合剤アイミクス、抗精神病薬ロナセン、抗パーキンソン病薬トレリーフは、それぞれ前年同期より売上を伸ばし、3製品合計で226億円で13.9%増だった。しかし、その他の長期収載品などの製品売上は、落ち込みを当初より22億円抑えたものの合計で480億円、11.5%減だった。その結果、日本事業の売上高は705億円、4.7%減。セグメント利益は、薬価改定による売上総利益の減少の影響が大きく195億6700万円、11.3%減となった。
全世界では、日本は減収減益となったが、北米で抗精神病薬ラツーダなどの新製品の売上の伸びがあり売上高は0.4%減にとどめた。営業利益は原価率の低下や円高による販管費の減少で58.7%増だが、早期退職の実施に伴う一時金を特別損失に計上したことなどで純利益は17.3%減となった。
通期は、当初は増収予想だったが、円高の影響もあり減収予想とした。利益面では提携交渉の進展で見込んだ販管費を、提携交渉が長引いていることで算入を見送ったことなどで増益を計画、純利益250億円を確保する考え。
【16年度中間期連結業績(前年同期比)16年度予想(前年同期比)】
売上高 1980億8800万円(0.4%減)3980億円(1.3%減)(修正前4100億円)
営業利益 267億3100万円(58.7%増)460億円(24.6%増)(修正前400億円)
純利益 109億2200万円(17.3%減)250億円(1.2%増)
【16年度中間期の国内主要製品売上高(前年同期実績)16年度予想、億円】
アイミクス 83(70)161
ロナセン 67(63)138
トレリーフ 76(65)145
(以上戦略品)
アバプロ 53(54)100(修正前93)
シュアポスト 22(17)46
アンビゾーム 22(21)43
リプレガル 53(52)105
メトグルコ 57(84)108(修正前98)
アムロジン 67(84)122
ガスモチン 32(44)60
プロレナール 35(46)70
メロペン 23(33)45