16年3月期決算
公開日時 2016/05/31 00:00
大手内資4社の15年度決算武田、エーザイは後発品浸透ダメージ吸収しきれず製薬企業大手4社の16年3月期(15年度)決算から国内医療用医薬品事業をみると、数年前まで各社の屋台骨を支えた売上1000億円規模の大型主力品の特許切れによる減収影響を次の新薬でカバーできたかどうか、いわゆる「パテントクリフ」を乗り越えられたかどうかで明暗が分かれた。端的にいうと、武田薬品とエーザイは減収、アステラスはほぼ横ばい、第一三共は主力の降圧剤オルメテックの特許が1年余り残っていることもあって唯一増収となった。(大杉真理子)各社の15年度の国内医療用薬売上と伸び率を整理すると、武田は売上5417億円、前期比3.5%減、アステラスは4972億円、0.3%減、第一三共は4947億円、2.9%増、エーザイは2339億円...